通販サイトを立ち上げた理由
能登米の通販を始めた理由は、能登半島地震をきっかけに、失われつつある能登の文化や景色を、もっと多くの方に知っていただきたいと思ったからです。被災地という言葉だけでは語りきれない、四季の匂い、里の暮らし、人の手がつくる美しさが、能登には今も息づいています。
金子農園のお米は、そんな能登の“日常”の中で育っています。炊き上がる香りや、噛むほどに広がる甘みの奥には、田んぼを囲む里山、風の通り道、能登内海の穏やかな海の潮風といった、古き良き日本の原風景が重なっています。その風景ごと、食卓へ届けられたら——そう考えました。
オンラインストアは、お米を売るためだけの場所ではありません。金子農園の田んぼと、その周辺の里山を維持し、次の季節へつないでいくための小さな循環づくりでもあります。まずは能登の景色を守る一歩として、当サイトをご覧いただき、毎日のごはんから関わっていただけたら嬉しいです。
金子農園の能登米コシヒカリの魅力
金子農園の能登米コシヒカリの魅力は、まず何より「水」にあります。農園には田んぼ専用の井戸が3本あり、さらに田んぼ用の池も備えています。ここから汲み上げる新鮮な地下水(自家湧水)が、稲の生育を最後まで支え、炊き上がりの香りと、澄んだ甘みの土台になっています。
そして大切なのは、水があることだけではなく、その“調整と管理”です。天候や気温、稲の成長段階に合わせて、水量や水の張り方を細かく見直し、田んぼの状態を日々整えていく。必要なときに必要なだけ、清らかな水を安定して巡らせることで、稲が無理なく育ち、粒の張りや食感の良さにつながっていきます。

食感は、粒立ちがしっかりしていて一粒一粒が大きいのに、口に入れるともっちり。噛むほどに旨みが広がり、白いごはんだけでも満足感があります。日常の食卓はもちろん、「今日はごはんが主役」という日にこそ選んでいただきたいタイプです。
そしてもう一つ、能登らしさを感じるのが“お寿司との相性”。潮風を受ける土地柄なのか、能登に根付く寿司文化が育んだ感覚なのか、酢飯にしたときのまとまりや口どけがとても良く、ネタの旨みを引き立てます。週末に自宅で手巻き寿司——能登米コシヒカリで、ちょっと特別な食卓を楽しんでみてください。
ご注文からお届けまで
通販では、ご家庭用はもちろん、贈り物としても選びやすいように、容量のバリエーションも順次整えていきます。白米をご注文の場合は、その週に精米したものをお送りし、炊き上がりの香りやふっくら感をいちばん良い状態で楽しんでいただけるよう心がけています。
発送はできるだけスムーズに、そしてお米の状態が良いまま届くよう、梱包にも細やかに配慮しています。「まずは試してみたい」「定期的に届けてほしい」など、今後の運用も含めて、皆さんの声を聞きながらオンラインストア自体も育てていけたら嬉しいです。
最後に:能登の“おいしい”を、これからも
能登のお米は、ただの食品というより、土地の季節や人の手仕事が詰まった、ひとつの物語だと思っています。田んぼの水音、里山の風、手をかけて見守る時間。その積み重ねが、炊き上がりの香りと、ほっとする甘みになって食卓に届きます。
私自身、米農家に生まれ育ち、農業を学ぶために渡仏した際、到着してわずか3日でお米が恋しくなり炊飯器を買いました。異国の地で改めて実感したのは、お米は「主食」という言葉以上に、日本人の心と暮らしの中心にあるということ。だからこそ、お米のおいしさや魅力を、きちんと言葉にして次の世代へ手渡していくことも、これからの農家の役割だと考えています。
能登の田んぼから生まれた一杯のごはんが、今日のあなたの体をつくり、気持ちを整え、明日への力になる。もしそんな瞬間が増えていくなら、農家としてこれ以上の喜びはありません。能登の“おいしい”をこれからも丁寧に育て、まっすぐに届けていきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


